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赤鬼

赤鬼 名古屋市立平針中学校 1年 山岸雛菊 赤鬼に追いかけられる描写が上手く、迫力があります。主人公の気持ちに引き込まれて、読みながら一緒にワクワクでき、後半の不穏な描写も手に汗握りました。最後が「夢だった」で終わるのはよくある展開ですが、「夢でよかった」と心から納得させてくれる作品でした。  (奥山景布子) 朗読:カズ祥(劇団あおきりみかん)

あの夏、君は笑顔だった

あの夏、君は笑顔だった 名古屋市立久方中学校 2年 田中麻琳 登場人物二人の心の変化がとても丁寧に、うまく描かれていると思います。二人が移動していく空間の描き方も巧みで、景色の移り変わりが登場人物の心情の移り変わりと調和している点も印象的でした。タイトルの付け方も内容を予感させて良いと思いました。  (奥山景布子) 朗読:笹井結加(劇団Hi-T Growth )

君が猫に気づくまで。

君が猫ぼくに気づくまで。 名古屋市立若水中学校 2年 田邊広美 タイトルの行き届いた工夫が全編に効いている素敵な作品です。透明感があり、かつ謎めいた雰囲気の書き方も上手いです。ジェンダーやセクシュアリティが不明なままで進む、二者のやりとりが優しく、読む人の想像力を刺激する作品になっています。  (奥山景布子) 朗読:中田裕子

私の弟

私の弟 名古屋市立若水中学校 3年 安田瑛理 差別のテーマをリアリズムでなく、弟が猿になるというファンタジーの形で書くというアイディアが新鮮で斬新でした。重いテーマをさわやかに、かつ共感を持つことができる内容に仕上げています。姉弟愛の描き方も押しつけがましさがなく、読む人の共感を得られやすい作品だと思います。 (奥山景布子) 朗読:松本広子(劇団劇座)

あのときのエール

あのときのエール 国立大学法人愛知教育大学附属名古屋中学校 2年 秀島美羽 少ない文字数で、回想シーンを挟む構造がよく考えられていて、うまくストーリーを展開していると思います。ハンドクリームや小銭といった小物の使い方も巧みで、とても読みやすく、感情の起伏もあり楽しく読める物語です。主人公の不安な気持ち、最後でホッとする気持ちも、よく伝わる作品でした。 (奥山景布子) 朗読:川本麻里那(劇団あおきりみかん)  

公園ジャングル

公園ジャングル 名古屋市立笹島小学校 2年 伊神 かれん 公園こうえんがジャングルで、ネコがトラで、カラスがオウム、スズメがチョウで、ゆうぐがはっぱゆうぐ。こんなだったら楽たのしいなという夢ゆめがいっぱいつまっていて、ワクワクが伝つたわってきます。ジャングルの池いけでみんなと一緒いっしょにわたしもお水をのむのも楽たのしそうです。読よんでいて思わず笑顔えがおになる作品さくひんです。 朗読:ゆみだて さとこ

ピーマンのにくづめ

ピーマンのにくづめ 名古屋市立大和小学校 1年 海付 果俐 ピーマンの感情かんじょうがとても丁寧ていねいに書かかれていて、いつの間まにか自分じぶんがピーマンになったつもりで読よんでいました。 人間以外にんげんいがいの視点してんで語かたられる物語ものがたりは他ほかにもあったのですが、ただ‟食たべれるようになって美味おいしかったです”で終おわるのではなく、最後さいごに幸しあわせそうな家族かぞくの姿すがたが思おもい浮うかぶのが良よかったです。 朗読:佐々木 和代

りゅうとユリの花

りゅうとユリの花 蒲郡市立蒲郡南部小学校 2年 小田 千咲葵 りゅうが空そらで努力どりょくしている情景じょうけいがきれいに浮うかびます。色いろの付ついたようせいたちとユリの花はなの取とり合あわせも楽たのしく、絵本えほんになったときのイメージを持もつことができました。ようせいたちがりゅうに何なにを伝つたえたかったのかが分わかるように書かけると、さらに良よいと思おもいました。 朗読:松山 理映

パパはようせい

パパはようせい 名古屋市立楠西小学校 2年 祖父江 花 こんな主人公しゅじんこうの女おんなの子こがいたらパパはメロメロですね。そして学校がっこうの先生せんせいの優やさしいキャラクターも印象的いんしょうてきです。会話かいわにリアリティが感かんじられ、主人公しゅじんこうの気持きもちの移うつり変かわりも伝つたわるものがありました。読よんでいて幸しあわせな気持きもちが溢あふれてくる作品さくひんです。 朗読:山口 沙織

おともだち

おともだち 春日井市立篠木小学校 1年 藤田 美良 ◯くんや△ちゃんという登場とうじょうキャラクターの呼よび名なが物語内ものがたりないにも活いかされており、後半こうはんで驚おどろかされました。特とくに、最後さいごに〇くんのおかあさんが Xになる発想はっそうがとても面白おもしろく、このまま絵本えほんになってもいいほどの完成度かんせいどです。内容ないようも素直すなおで優やさしくて心こころが温あたたまりました。 朗読:藤本 伸江