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あずきちゃんと男の子

名古屋市立田代小学校 2年
村田 誠
シェルターに保護されていた犬を飼った男の子の話です。あずきちゃんと名付けた犬と男の子の心の交流があたたかくすてきで、最後のお手紙はとても感動的です。村田さんは昨年最優秀賞をとりましたが、すごいのは、昨年がロボット、今年がシェルター犬と現代的なテーマを選びながら、それをやさしく心があたたかくなるような楽しいお話に作ってしまうところです。
(藤 真知子)
 あずきちゃんはシェルターにいる子犬です。まだ外に出たことがありません。ある日、男の子とかぞくがシェルターにやってきました。男の子がかどっこでまるまっているあずきちゃんをだっこして、
「この子がいい!」
といいました。そしてかぞくが
「そうね。おとなしそうなその子にしましょう。」
といいました。そうして男の子とかぞくはあずきちゃんをつれてかえりました。あずきちゃんはびっくりしています。見たことのないこうけいばかりだからです。家につくと犬のおもちゃとベッドがよういしてありました。あずきちゃんはベッドにのせてもらいました。あずきちゃんはゆかでしかでしかねたことがないのです。ふわふわのベッドがとってもきもちよくてぐっすりねてしまいました。
「つかれていたんだね。」
男の子はあずきちゃんのあたまをなでながらいいました。あずきちゃんがおきました。おもちゃを見つけてかみかみしています。
「あずき!それっ!」
と男の子がおもちゃをなげると、あずきちゃんははしってとってきました。
 あずきちゃんはとってもしあわせでした。
はじめてあそんでもらったり、はじめてさんぽに行ったり、はじめておやつをもらったり、シェルターの毎日とはまったくちがうせいかつでした。あずきちゃんと男の子は、シェルターの犬たちをたすけたくて、きんじょの人にてがみをかくことにしました。
 きんじょのみなさんへ
 ぼくたちはシェルターからきたあずきとそのかぞくです。今とてもしあわせです。毎日さんぽしたり、いっしょにあそんだりしています。シェルターのほかの犬たちにもあたらしいかぞくができてほしいです。犬たちに会いにシェルターに行ってみてください。
           あずきとかぞくより