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あおいたね

蟹江町立須西小学校 1年
佐藤花香
なんてふしぎなかわいいお話でしょう! とうめいな頭の中にキラキラと光る青い種がいっぱいあるクラゲがいました。何の種でしょうね? イルカが一つもらって植えると、見たことのないかわいくてふしぎな花が咲きます。青い海に虹色の花、花の奥から流れ星のようにとびだす宝石。佐藤さんのすてきなアイディアがいっぱいつまったワクワクするようなお話です。
(藤 真知子)
 とうめいなうみのなかにクラゲがすんでいました。あたまのなかに、キラキラのあおいたねがありました。イルカはそれをみてびっくりしました。イルカはそのほしのようなキラキラのたねがきれいだから、ほうっておけません。「あのたねうえてみたいな。」クラゲに「このたねもらっていいですか?」とききました。「いっこだけならどうぞ。」「ありがとう。」
 イルカはたねのえをかきました。おぼえておくために。「さっそくうえよう。」ちずをひろげてしゅっぱつしました。まずまっすぐいって、つぎをみぎにすすもう。イルカはおひさまがあたるか、こわいサメがこないか、チェックします。「いいばしょがあった。」
 まいにちめんどうをみます。めがでました。はっぱはフワフワのさわりごこち。にかげつたつとつぼみができました。「もうすぐはながさく。」イルカはドキドキしました。つぎのひ、ほしのかたちをしたはながたくさんさいていました。はなのいろはにじいろです。「わあ、さいこう!」イルカはひれをグルグルまわしました。よくみるとはなのおくがひかっています。「これはなんだろう?」
 よるになりました。はなのようすをみるためにイルカはもどってきました。なにかとおもったら、ピカピカひかったほうせきがはなからとびだしてきました。イルカはおおよろこび。ながれぼしみたいです。ピョンピョンととびはねて、おおさわぎしました。「クラゲさんにいおう。」イルカはおよいでいきました。「クラゲさーん、あおいたねのことがわかったよ。みたことないはながさいたんだ。ほうせきもあったよ。すごいたねだね。」イルカはワクワクして、いつもよりめがひかっていました。