とうめいなうみのなかにクラゲがすんでいました。あたまのなかに、キラキラのあおいたねがありました。イルカはそれをみてびっくりしました。イルカはそのほしのようなキラキラのたねがきれいだから、ほうっておけません。「あのたねうえてみたいな。」クラゲに「このたねもらっていいですか?」とききました。「いっこだけならどうぞ。」「ありがとう。」
イルカはたねのえをかきました。おぼえておくために。「さっそくうえよう。」ちずをひろげてしゅっぱつしました。まずまっすぐいって、つぎをみぎにすすもう。イルカはおひさまがあたるか、こわいサメがこないか、チェックします。「いいばしょがあった。」
まいにちめんどうをみます。めがでました。はっぱはフワフワのさわりごこち。にかげつたつとつぼみができました。「もうすぐはながさく。」イルカはドキドキしました。つぎのひ、ほしのかたちをしたはながたくさんさいていました。はなのいろはにじいろです。「わあ、さいこう!」イルカはひれをグルグルまわしました。よくみるとはなのおくがひかっています。「これはなんだろう?」
よるになりました。はなのようすをみるためにイルカはもどってきました。なにかとおもったら、ピカピカひかったほうせきがはなからとびだしてきました。イルカはおおよろこび。ながれぼしみたいです。ピョンピョンととびはねて、おおさわぎしました。「クラゲさんにいおう。」イルカはおよいでいきました。「クラゲさーん、あおいたねのことがわかったよ。みたことないはながさいたんだ。ほうせきもあったよ。すごいたねだね。」イルカはワクワクして、いつもよりめがひかっていました。