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きらめけ、ドラゴ

名古屋市立弥富小学校 2年
林下恵大
主人公のドラゴンのドラゴはよわむしなのに、友達のためにパパのことばを思い出し、がんばって悪いドラゴンをやっつけます。こんな短い中に、わるものをやっつける勧善懲悪、ドラゴが勇気をだして飛躍する成長物語、パパと息子の親子の絆と感動的なものがいっぱいつまった楽しくて面白いお話です。読むととっても元気になれる楽しくてはつらつとしたお話です。
(藤 真知子)
 人間とはちがうせかいにすんでいる。ぼくはドラゴンのドラゴ、カミナリを出せるドラゴンの子どもだよ。まあ、ぼくはまだカミナリを出せないんだけれどね。毎日れんしゅうをしているけれど。ぼくはお父さんと二人ぐらしなんだ。お父さんは体つきはがっちりしてて見た目はこわそうだけれど、とってもやさしいんだ。お父さんはいつも「あきらめないで立ちむかえ!」って言ってるんだ。
 さあ、一日のはじまりだ。朝ごはんはヘビのからあげと虫ごはん、カマキリとトカゲのみそしるだ。おいしいなー。あ、学校にいかなきゃ、いそげ。キーンコーンカーンコーン。なんとかまにあった。「よう、ドラゴ、今日テストだな」「がんばれよ」ともだちが声をかけてきた。しょうかいするね。ワイ
バーンのケンジとムシュフシュのソウタだよ。今日はとくいわざのテストがあるんだ。がんばるぞ。
 そして学校の帰り道。今日のテストでもカミナリは出せなかった。とぼとぼとんでいたら、「ひー、たすけてぇー」ケンジとソウタのさけび声がきこえた。二ひきのいじわるドラゴン、ブレイとアギバジがあばれている。「あぶないよ、やめて」ぼくはとめようとしたけれど、「なんだ、お前」とつきとばされてしまった。その時、大すきなお父さんの言ばを思いだした。「あきらめないで立ちむかえ!」こわいけれど、ゆうきを出すんだ。ぼくは思いきりさけんだ。
 「グオアァァァァ」
 その時、ピカンと光り、カミナリがな
った。その光におびえてブレイとアギバジはにげていった。「ありがとう、ドラゴ!」ケンジとソウタにありがとうって言われてぼくはうれしくなった。そういえば、さっきカミナリ出たよね…。ぼくついにできたんだ‼