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パタパタプリンの”ちょっと” 残念なお話

パタパタプリンの" ちょっと" 残念なお話 豊明市立三崎小学校 6年 小本 真梨子 オオカミ少年しょうねんの話はなしのオマージュですが、細部さいぶがよく書かけてまとまっています。店主てんしゅがとことん自分中心じぶんちゅうしんの考かんがえなのもおもしろいです。自分じぶんだけが頭あたまがよくて、他人たにんをばかにしていた店主てんしゅが最後さいごの窮地きゅうちにたったときになにもできず、くしゅんとなる様子ようすが目めにうかびます。 朗読:宮腰 裕貴

台風つくえ

台風つくえ 名古屋市立南陵小学校 5年 永井 咲衣 台風たいふうつくえという発想はっそうがとてもユニークで面白おもしろいナンセンス作品さくひんです。台風たいふうつくえのくるくる回まわる勢いきおいが強つよくなる理由りゆうも、勢力せいりょくを弱よわめるための解決策かいけつさくも、本当ほんとうらしく感かんじさせるところがうまいです。解決かいけつもこどもたちでやるところが好感こうかんをもてるし、最後さいごに氷こおりのつぶがついていたというオチも楽たのしいです。 朗読:鞍本 里都

すてねこ

すてねこ 春日井市立篠木小学校 4年 藤田 宇留香 比喩的ひゆてきな表現ひょうげんに隠かくされたものが深ふかそうで、印象いんしょうに残のこりました。ねこをお母かあさんと思おもってしまうユリさんの心こころの中なかや、「大おおきな背せの黒くろい服ふくの男おとこ」が意味いみするものを、もう少すこし読者どくしゃにもわかりやすく説明せつめいできると、さらに良よい作品さくひんになったと思おもいます。 朗読:夏目 みほ

ぼくは今日もけずれていく

ぼくは今日もけずれていく 名古屋市立明倫小学校 5年 大竹 美羽 表現ひょうげんの細部さいぶに読よませる力ちからがあり、読よみ進すすめていくうちに、しっかりと消けしゴムに感情移入かんじょういにゅうさせられました。短みじかい文章ぶんしょうの中なかにいくつもの展開てんかいがあり、ハラハラワクワクとさせられつつ、最後さいごはホロリと泣なかされる・・・。良質りょうしつなショートムービーを観みているようでした。 朗読:みなみ

お兄ちゃんとぼくが!

お兄ちゃんとぼくが! 名古屋市立高蔵小学校 3年 佐野 我龍 「ちぢんでーるーーー!!」や「大大大だいだいだいさんじ」など、元気げんきが良よい台詞せりふにクスッと笑わらいが込こみ上あげました。発想はっそうも面白おもしろいです。入いれ替かわった後あと、主人公しゅじんこうである弟おとうとくんの中学ちゅうがくでの様子ようすが、とてもリアルに表現ひょうげんできていました。また、お兄にいちゃんに入いれ替かわったことで、おにいちゃんを尊敬そんけいして好すきになった気持きもちがよく描かれていて、感動的かんどうてきでした。 朗読:川村 ミチル

夏の訪問者

夏の訪問者 北名古屋市立西春中学校 3年 薫田 結衣 構成こうせいも人物像じんぶつぞうもストーリーもすべてが良よく、まるで本格ほんかくミステリの短編たんぺんを読よんでいるようでした。 伏線ふくせんもしっかりと貼はられており、物語ものがたりの基本的構造きほんてきこうぞうがしっかりとしています。主人公しゅじんこうの心情しんじょうによく言葉ことばが尽つくされていて、お兄にいちゃんが妹いもうとを想おもう切せつない気持きもちもよく伝つたわりました。 朗読:加藤 奈々

植物人間

植物人間 名古屋市立名塚中学校 2年 後藤 優奈 植物人間しょくぶつにんげんになってしまった主人公しゅじんこうが、自分じぶんは植物しょくぶつに転生てんせいしてしまったと思おもっているという発想はっそうがユニークです。最後さいごにみた風景ふうけいの話はなしが交通事故こうつうじこにあったことを示唆しささせるなど随所ずいしょに繊細せんさいな表現ひょうげんが見みられ、妻つまや子こどもに対たいする主人公しゅじんこうの気持きもちも細こまやかに描えがかれていて、うまいし綺麗きれいにまとまっています。 朗読:長縄 都至子

五本の薔薇に込められた思い

五本の薔薇に込められた思い 名古屋市立桜丘中学校 2年 水野 凪紗 難むずかしい創作方法そうさくほうほうに取とり組くんでいて、評価ひょうかしたいです。視点人物してんじんぶつ(誰だれが「語かたり手て」となっている文章ぶんしょうなのか)が、部分的ぶぶんてきに切きり替かわっていることを、読者どくしゃにわかりやすく伝つたえるように心こころがけてみると、書かこうとする世界せかいが自分じぶんにとってもはっきりしてきて、より良よい作品さくひんになると思おもいます。 朗読:黒河内 彩

心の扉

心の扉 名古屋市立名塚中学校 2年 宮本 遥 とても大事だいじなことが丁寧ていねいに書かかれていました。物語ものがたりの流ながれも綺麗きれいで、主人公しゅじんこうの心こころの変化へんかが細こまかく伝つたわります。クライマックスの”気付きづき”のシーンは何度なんど読よんでも感動かんどうさせられます。台詞全般せりふぜんぱんにわざとらしさがなく、登場とうじょうキャラクター各々おのおのの魅力みりょくが充分じゅうぶんに感かんじられるのが素晴すばらしいですね。 朗読:鈴来 かえり

桜人

桜人 名古屋市立今池中学校 3年 石原 綾乃 オーソドックスな展開てんかいかもしれませんが、丁寧ていねいで美うつくしく紡つむがれているところが印象いんしょうに残のこりました。着物きものの柄がらやキャラクターの細こまかい仕草しぐさの描写びょうしゃも読よみ手てにリアリティを与あたえています。切せつない物語ものがたりですが未来みらいの希望きぼうを感かんじるラストが素敵すてきです。再会さいかいする 2人ふたりの物語ものがたりが読みたくなりました。 朗読:岡崎 愛里