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よかったねメサ

よかったねメサ 名古屋市立大森小学校 2年 荻野 結生  ぎょ貝星という名前がとてもすてきでした。貝ぞくの王さまがすぐにあやまるところ、もう少しくわしく知りたかったです。  全体にテンポのよい文章なので、まだまだたくさんのはなしが書けると思います。ラストの楽しいわらい声が聞こえてくるような印象に残る作品でした。  これからもいろんなはなしを作ってくださいね。 (増田喜昭)

まんまる月夜でのお友だち

まんまる月夜でのお友だち 名古屋市立野田小学校 2年 川越 芽咲  とてもいいはなしです。原稿用紙2枚では書ききれないくらいでしたね。いちど書きたいことを全部書いてから、短くしていく方法もあります。  ともだちがいないと、どうしてさみしいのか、その中身も書くと、もっとリアリティのある作品になります。  はなしのおもてとうらが書けるようになれば、もっともっとよくなります。 (増田喜昭)

おさんぽ

おさんぽ 愛知教育大学附属名古屋小学校 1年 林 紬麦  とてもスピード感のあるはなしでした。ただ、内容に少しバラつきがあります。登場人物が多いのも、はなしをすすめるのにつらい原因だと思われます。  おはなしを語っている人はだれでしょう?その人の語りをもう少し工夫すれば、とても迫力のある場面をつくり出せると思われます。  でも、この創造力はすごいパワーがあります。これからも、いっぱい書いてください。 (増田喜昭)

ちきゅうからのおくりもの

ちきゅうからのおくりもの 蟹江町立須西小学校 2年 佐藤 花香 広い広い宇宙のはなしの構想がすばらしいです。大きなめぐみのクリスマスツリーが見えてきました。せんそうのない町づくりをはなしの中にとじ込めるのは大変なことですが、地球をひとつの人格としてストーリーを作っているところがよいですね。  もう少し長くすればもっと完成度は高くなるでしょうね。でも、原稿用紙2枚でまとめるのも、ひとつの練習なので、声に出して何度も読んでみて文章をチェックしてください。 (増田喜昭)

3人のリンゴこうじょう

3人のリンゴこうじょう 名古屋市立東志賀小学校 2年 岡 昂汰 おっちょこちょいの3人組。それぞれの方法でリンゴ工場を大人気にするところが、とても歯切れのよい文章で書かれていて最高でした。 おどりながらリンゴをみがくところや、ぼーとしているいっちゃんが、ボートをこぐところもよかったです。 これからも、おもしろいおはなしをいっぱい書いて、大人をぎゃふんと言わせてください。 (増田喜昭)

アルパカのクク

アルパカのクク 名古屋市立天白中学校 2年 代田栞那 主人公が初めて「一人で」「見知らぬ場所」て行き、そこから戻るまでの物語。こうした主人公の成長を描くタイプの物語は、ついついおおげさな表現を使って、盛り上げようとしたくなってしまうものなのですが、この作品は、むしろ淡々とユーモラスに描けているところが個性的で、思わず続きが知りたくなる、楽しい仕上がりになったと思います。 (奥山景布子) 朗読:山下晃正

流星群の降る夜に

流星群の降る夜に 名古屋市立日比津中学校 1年 黒川琴子 淡い恋の兆し、いかにも青春の一コマという季節の様子を、レモン味のアイスや風鈴、花火夏の風物をうまくちりばめたきれいな情景描写の中に描いていて、微笑ましいです。いつも見慣れていたもののよさ、美しさに、別の場所から来た人に気づかされる。これ自体はよくあるテーマではありますが、しっとり丁寧に描かれているのが、とても好感が持てます。 (奥山景布子) 朗読:藤本伸江 (劇団うりんこ)

最幸の仲間達

最幸の仲間達 名古屋市立大高中学校 1年 船橋美羽 事故で被害を受けた人の恨みや悲しみ、加害者を許そうという感情、障害を持った人へのまなざしに含まれる安易な同情や「哀れみ」の厭な感じなど、繊細な心理を描こうという意欲的な試みが成功している作品です。そうした環境に置かれた人だからこそ感じる幸せも丁寧に描かれています。辛い状況にあっても自分を信じ、仲間を信じる気持ちがしっかりと描かれていました。  (奥山景布子) 朗読:小嶋彩子

モモ

モモ 桜丘学園桜丘中学校 3年 佐野百恵 「死」を目の前にしての命の選択。重すぎる決断をした女の子を描いた作品。主人公が自分の母よりも他人である老夫婦を優先したところのリアリティには評価が分かれるかもしれませんが、自己犠牲的な行為がもたらす痛みとのちのちの癒やしを、意欲的に書いていると思いました。物語の最初から最後までドラマチックで、高い構成力と文章力を感じさせる作品でもありました。 (奥山景布子) 朗読:竹内 純

声と顔

声と顔 名古屋市立長良中学校 2年 長谷川千紘 障害を持つ3人が、お互いに補い合っていく姿が、押しつけがましくない友情として描かれていてとても良い作品です。冒頭の四行が読む人をどきっとさせる、あるいは興味を惹く効果を持っているし、しかも、人物の一人、桜の障害の謎は、物語を最後まで引っ張っていて、構成力が見事です。また「柵」と言う言葉に込められた意味が深く、考えさせられました。人物名の霞、吉乃、桜と合わせて、古語の美しさが響く名付けも魅力的です。 (奥山景布子) 朗読:杉野実奈 (アウルロード)