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声と顔

声と顔 名古屋市立長良中学校 2年 長谷川千紘 障害を持つ3人が、お互いに補い合っていく姿が、押しつけがましくない友情として描かれていてとても良い作品です。冒頭の四行が読む人をどきっとさせる、あるいは興味を惹く効果を持っているし、しかも、人物の一人、桜の障害の謎は、物語を最後まで引っ張っていて、構成力が見事です。また「柵」と言う言葉に込められた意味が深く、考えさせられました。人物名の霞、吉乃、桜と合わせて、古語の美しさが響く名付けも魅力的です。 (奥山景布子) 朗読:杉野実奈 (アウルロード)  

あのときのエール

あのときのエール 国立大学法人愛知教育大学附属名古屋中学校 2年 秀島美羽 少ない文字数で、回想シーンを挟む構造がよく考えられていて、うまくストーリーを展開していると思います。ハンドクリームや小銭といった小物の使い方も巧みで、とても読みやすく、感情の起伏もあり楽しく読める物語です。主人公の不安な気持ち、最後でホッとする気持ちも、よく伝わる作品でした。 (奥山景布子) 朗読:川本麻里那(劇団あおきりみかん)  

夏の訪問者

夏の訪問者 北名古屋市立西春中学校 3年 薫田 結衣 構成こうせいも人物像じんぶつぞうもストーリーもすべてが良よく、まるで本格ほんかくミステリの短編たんぺんを読よんでいるようでした。 伏線ふくせんもしっかりと貼はられており、物語ものがたりの基本的構造きほんてきこうぞうがしっかりとしています。主人公しゅじんこうの心情しんじょうによく言葉ことばが尽つくされていて、お兄にいちゃんが妹いもうとを想おもう切せつない気持きもちもよく伝つたわりました。 朗読:加藤 奈々