僕とノンプレイヤーキャラクター 名古屋市立大高小学校 6年 船橋美羽 ゲーム・仮想世界という現代っぽいテーマで書かれており、入り込んで読むことができました。その世界に対する主人公の憧れや街の雰囲気が上手に表現できています。ラストのどんでん返しにも驚かされました。思わず読み終わった後に何度も前半を読み返してしまいました。自分の正体を知ってからのNPCの葛藤や活躍にも想像が膨らみます。 (棚園正一) 朗読:池戸慎之助(巣山プロダクション)
一日に9999回回る家 名古屋市立汐路小学校 5年 片岡玄流 タイトルにまずインパクトを感じました!内容も発想が素晴らしく、ユーモアがあり、新作落語みたいなナンセンスさがとても面白かったです。”家が回っている”そんな奇想天外な様子を絵として思い浮かべながら読みました。メリーゴーラウンドにしたりYouTuberに紹介される展開も楽しいですね!ところで家が回る目的は何だったのでしょう?そこが大事な部分ではないのですが、つい知りたくなってしまいました。 (棚園正一) 朗読:山内庸平
あの夏、君は笑顔だった 名古屋市立久方中学校 2年 田中麻琳 登場人物二人の心の変化がとても丁寧に、うまく描かれていると思います。二人が移動していく空間の描き方も巧みで、景色の移り変わりが登場人物の心情の移り変わりと調和している点も印象的でした。タイトルの付け方も内容を予感させて良いと思いました。 (奥山景布子) 朗読:笹井結加(劇団Hi-T Growth )
君が猫ぼくに気づくまで。 名古屋市立若水中学校 2年 田邊広美 タイトルの行き届いた工夫が全編に効いている素敵な作品です。透明感があり、かつ謎めいた雰囲気の書き方も上手いです。ジェンダーやセクシュアリティが不明なままで進む、二者のやりとりが優しく、読む人の想像力を刺激する作品になっています。 (奥山景布子) 朗読:中田裕子