ある日、小学二年生のわたしかれんとわたしのかわいいペットのチャコは、さんぽに公園へ行った。公園にようやくついた。一しゅう回って、二しゅう目を回ろうとしたとき、チャコがおしっこをした。その時、草むらの赤いボタンをポチっとおしてしまった…。
公園がとつぜんジャングルにかわっていくではありませんか!さんぽをつづけていると、ミミズがヘビになって、トラネコがトラになって、カラスがあざやかなオウムになって、トカゲがワニになって、スズメが見たこともないきれいなチョウになって、ハトがコビトカバになっていった。ゆうぐがはっぱゆうぐになっていたから、ちょっとだけはっぱゆうぐであそんだ。チャコはふしぎそうな顔でわたしを見ていた。ゆうぐをおりると、チャコがとてつもなく強くリードをぐいぐいと、ひっぱってきた。するとどうでしょう。グランドが大きな池になっていた。カバやこわくないワニがいたから、動物は安心してお水をのめていた。いつのまにかチャコもお水をぺろぺろとのんでいた。かれんもお水をゴクゴクとのんだ。
トラネコトラが来た。前足で「来て来て。」とせがんだ。チャコとかれんはトラネコトラのせなかにのった。ビュンと二秒でついた。そこはジャングルお花畑だった。かれんは声をだした。
「わあなんて美しいんだろう。」
トラネコトラがいった。
「このまんなかのお花をおすと、シャラシャラーとなってもとにもどれるにゃ。」
そのお花をおしたら、もとの公園にもどりはじめた。チャコのかおが「やった、おばあちゃんにあえる。」とかんじ、目がきらきらしていた。
いえにかえっておばあちゃんに「ずいぶんおそかったね。」といわれた。チャコはそのときぐっすりとねむっていた。チャコつかれたね、たのしかったね。もとのせかいにもどれて大好きなおばあちゃんにあえてよかったね!