わたしは、ピーマンです。いつもやさいうりばにならんでいます。ちいさいこどもたちは、あまりわたしをすきじゃありません。
きょう、なつこちゃんのおかあさんがわたしをかっていきました。わたしはかいものぶくろのなかで「なんのりょうりになるのかなあ。」と思いました。
なつこちゃんのおかあさんは、いえにかえって、たまねぎをみじんぎりにして、ひきにくとこねて、ちょうみりょうをいれて、ピーマンをはんぶんにきって、たねをとって、そのなかにひきにくをつめました。わたしは、ピーマンのにくづめになりました。ピーマンのきらいな、なつこちゃんは、おかあさんに「これなぁに?」とききました。そしたら、おかあさんが「ピーマンのにくづめだよ。」といいました。なつこちゃんは、「えーピーマン?」とすこしいやなかおになりました。
ゆうごはんのじかんになって、かぞくみんなで「いただきまぁす。」といって、なつこちゃんは、はじめてピーマンのにくづめをたべて「おいしい!」といってわたしをたべてくれました。わたしは、みんなにたべてもらえてうれしかったです。