△ちゃんとおんなのこが、てをつないでこうえんにやってきました。そして、すべりだいにのって、ブランコをこいで、ふたりでシーソーにのりました。そこへ、〇くんがやってきました。
「じゃんけんして、ぼくがかったら、このこうえんは、ぜんぶぼくのものにする。」
△ちゃんは、こまりました。△ちゃんと〇くんは、にらみあいました。
「じゃんけん、ぽん!」
あいこになりました。二かいせんめは、△ちゃんがかちました。
「やったー、これでこうえんは、みんなのものだね。」
△ちゃんとおんなのこは、てをあげて、よろこびました。
「そんなのだめ!もう一かいだ。」
〇くんは、おこったかおをしました。
「じゃあ、あと一かいね。」
△ちゃんが、いいました。
「じゃんけんぽん!」
〇くんがかちました。
「じゃんけんでかったから、こうえんはぼくのものだぜ。」
そこへ、〇くんのおかあさんがきました。
「あんた、しゅくだいおわってないでしょ?」
「じゃんけんでかったから…。」
「そんなのだめ!こうえんのちかくのこが、あそべなくなるでしょ?」
〇くんは、おかあさんのかおをみました。まるいおかあさんのかおが、だんだんかわりました。そして×になりました。〇くんは、「もうこんなこといわないから、なかよくしよ。ごめんね。」
△ちゃんとおんなのこは、かおをあわせてにっこりしました。