ひかるくん、げんたくん、いっちゃんは、まわりの人から『おっちょこちょい』と言われていました。ひかるくんはガラクタばっかりあつめているし、げんたくんはおどってばっかりいたし、いっちゃんはいつもぼーっとしているからです。
ある日、3人はお家の近くにたくさんリンゴの木があったので、『りんごこうじょう』をたてることにしました。でも、またまわりから「このこうじょうは、みんなおっちょこちょいだから、人気が出るはずないよ」と言われてしまいました。
ひかるくんはガラクタでトロッコをつくって、あつめたリンゴをげんたくんがいるばしょまではこんだり、ちゅうもんが来た時にこうじょう内におしらせをするためのスピーカーをつくったりしました。
「ぼく、あつめたガラクタでみんなのやくにたつよ!」
げんたくんはおどりながらリンゴをみがくかかりです。タオルとリンゴをもって、キュッキュキュキュッキュキュみがきます。げんたくんがみがいたリンゴはピカピカでとてもおいしそうです。
「オレのダンスでリンゴがピカピカだぜ!楽しい〜!」
そのリンゴをいっちゃんが、ちゅうもんのばしょまでボートではこびます。いっちゃんはぼーっとしていますが、じつはボートをこぐのがとてもとくいなのです。ちゅうもんした人は、ピカピカでおいしそうなリンゴがとてもはやくとどくので、みんな大よろこびしています。
「リンゴのはいたつならまかせて!」
3人のさぎょうのおかげでリンゴこうじょうは、たちまち大人気になりました。
「みんなで力をあわせたら、おっちょこちょいでも大かつやくができるね!」
3人はピカピカのリンゴを食べてニコッとわらいました。