わたしのなまえは、くるみ。くーちゃんとみんなによばれているよ。1ねんせい。
おとうとは、けんちゃん、3さい。
けんちゃんは、いつも「ねえね」といってわたしのあとばかりついてくるの。
こうえんにいったとき、わたしがジャングルジムにのぼると、まねしてたかいところまでのぼってくるよ。おちないかハラハラドキドキ。
だって、「おりれないよ」というんだもの。わたしはしたにおりて、「あしかけて」「そっとおりて」というと、ゆっくりおりてきた。よかった。
けんちゃんのことで、こまっていることがあるの。それはけんかをすると、すぐにたたくこと、おおごえでなきさけぶこと、よこどりすること。
たたくなら、クッションをたたいてよ。おおごえでなきさけぶんだったら、ふとんのなかでなきさけんでよ。よこどりするんだったらもうわけてあげない。くーちゃんは、そうおもいました。
でも、くーちゃんは、よる、ふとんのなかにはいって、けんちゃんのことをかんがえていました。どうしたらいいのかな?
そのとき、いいことをおもいつきました。それは、ピアノをひくことです。つぎのひからまいにちピアノのれんしゅうをしました。
そして、けんちゃんにピアノをきかせてあげました。ピアノのいいおとをきいて、けんちゃんがやさしいきもちになりました。
けんちゃんはうれしそうです。
くーちゃんは、けんちゃんのこころがせいちょうしたみたいとおもいました。