あやみちゃんが大きなうみで、ぷかぷかぷかぷかうかんでいました。
「あー! 気もちいいなー!」
青い空をあやみちゃんが見あげていたら、ポポポポポポーン!
空からスイカがふってきました。
ボッチャーン!
うみにスイカがおちて、ゆらゆらゆらゆらなみがたちました。
「キャー!」
あやみちゃんはびっくりして、大きなこえでさけびました。
「どうしたの?」
「だいじょうぶ?」
うみの中から、ピョコンピョコンと二とうのイルカがかおを出しました。
「あのね、スイカが空からふってきたの」
あやみちゃんは、うみにうかんでいるスイカをゆびさして言いました。
「あー! ごめんね」
「それ、ぼくたちのせいなんだ」
イルカたちは、ボールのかわりにスイカをなげてあそんでいました。たのしくなって、ついついちからいっぱいなげたら、空たかくスイカはとんでいってしまいました。
「なーんだ。スイカのはたけがくものうえにあって、空からおちてきたのかとおもっ
た」
あやみちゃんがにっこりして言うと、イルカたちはキュルルルルーとなきました。
「あるよ! くものうえのスイカのはたけ。」
「ぼくたちがつれていってあげるよ!」
あやみちゃんは大よろこび。
「ありがとう!はやくつれてって!」
「ぼくのせなかにのって!」
あやみちゃんは、ワクワクしながらイルカのせなかにのりました。
「いっくよー!」
イルカはいきおいよくジャンプして、空をおよいでいきました。