名古屋にすんでいる、赤ちゃんとお姉ちゃんとお母さんとお父さんが、おさんぽに出かけました。すると、先週はなかった大きな穴に、みんなおっこちてしまいました。すべりだいのように、四人はどんどんすべっていきました。すると、ほかの穴からきたお姉ちゃんと同じクラスの男の子といっしょになりました。お姉ちゃんはびっくりしながら、
「やっほー。きみも穴におちたの。」
と、聞きました。男の子は答えました。
「おさんぽしてたら、おちちゃったんだ。」
五人はどんどんすべりました。とちゅう、ミミズやモグラのおうちがありました。それに、「おおさか」というかんばんもありました。こんどは、さつまいもが生えていて、赤ちゃんがたべたそうにしていました。
それから、光とみどり色が見えてきました。なんと、岡山にあるお母さんの小学校のうら山に出ました。びっくりしましたが、岡山にこられてうれしくなりました。男の子も、お姉ちゃんが夏休みに岡山に行ったはなしをきいていたので、とてもよろこびました。そして、お母さんのじっかまでおさんぽして行くと、おじいちゃんとおばあちゃんは、大よろこびで、
「お友だちもいっしょによぉきてくれたね」
と言って、一日とめてくれました。
つぎの日、五さいのいとこの男の子がきて言いました。
「この穴、ほったから入ってみて。」
みんなはすこし心ぱいでしたが、入ってみることにしました。いとこもついてきました。するとなんと、あっという間に名古屋のおうちのにわまですべってついたのです。みんなはびっくりしましたが名古屋にかえってきてあん心しました。お姉ちゃんはいとこに、
「名古屋にきちゃったけど、どうする。」
と聞くと、いとこは答えました。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。一週間とまっていくよ。」