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サンタのおみやげ

名古屋市立植田北小学校 3年
大口 弥乃里
クリスマスはサンタにとってあまり嬉しくない日。なぜなら誰にもお礼を言ってもらえないから。とても素敵な発想です。そんなサンタを待っていたのは、子供たちからのプレゼントとお手紙。嬉しいですよね。それで終わるのかと思ったら、その喜びを奥さんにも届けようとするサンタ。世界中が思いやりと優しさにあふれるクリスマスの日を感じます。みんなが笑顔になるお話でした。
(ながおたくま)
 今日はクリスマス。こどもはみんな「早くサンタこないかなぁ」とワクワクしている。おとなは「はやくねないとサンタはこないよ」といって、こどもにふとんをかける。でもサンタだけは大いそがし。赤いぼうしをかぶって赤いうわぎを着て「さあしゅっぱつ。」だけどサンタはあまりうれしくなさそう。だっていくらがんばってもおれいを一言もいわれないから。
 さあ、一けん目にとうちゃくした。げんかんにいくと「え」サンタは目をみはった。クッキーとミルクがおいてあったからだ。サンタはよろこんでクッキーとミルクをほうばりはじめた。「なにこれ、うまい。みんなわしの気もちをわかってくれたのか。」そしてプレゼントをおいた。二けん目にいくとラーメンがおいてあった。「うわぁあたたまるのお。」体がひえていたので、ラーメンを食べてあたたまった。サンタはプレゼントをとどけると食べものを食べられるのでだんだんとプレゼントをとどけるが楽しくなってきた。
 しばらくすると、サンタはトイレにいきたくなった。少しはがまんをしていたけれど、もうげんかいになった。「トイレをおかりします」ととどけるついでにトイレにいった。そのつぎのいえには、手紙があった。サンタはすぐによみたかったけれど、先にほかの子にプレゼントをとどけることにした。「手紙は帰ってからよむことにしよう。」そのあともたくさんおれいをもらった。けれど、さいごのほうはおなかがいっぱいで食べられなかった。のこった食べものはプレゼントを入れていたふくろにいれてもちかえった。食べものは、ピザ、イチゴジュース、オムライス、サイダー、モナカだった。
「ただいま」
 家にかえるとサンタのかぞくはみんなねていた。つくえの上を見るとサンタの夕食がおいてあった。けれどおなかがいっぱいで食べられなかった。しかたがないので、れいぞうこにいれようとしてれいぞうこをあけたらサンタはびっくりした。なぜなられいぞうこにはほとんどなにもはいっていなかったからだ。そのとき、サンタはサンタのおくさんがクリスマスプレゼントのよういのてつだいをするのにいそがしくて、かいものにいけなかったことをふと思い出した。サンタはふくろにいれてあった食べものをれいぞうこにいれた。ぜんぶいれたられいぞうこはいっぱいになった。その時ふくろのそこにたまった手紙をサンタはとりだして、よみはじめた。手紙全てにサンタへのおれいのきもちがかいてあっ た。サンタはかんどうしてなみだをながした。そのあとサンタはサンタのおくさんに 「いつも家のかじをしてくれてありがとう。とどけた時にもらったおみやげをれいぞうこにいれておくね」と書いた。
 その日はいつもよりもつかれていたのでサンタはおふろにはいってパジャマにきがえるとすぐにふとんにはいってねた。きっとサンタのおくさんは、れいぞうこをみたらおどろくだろうね。