人間とはちがうせかいにすんでいる。ぼくはドラゴンのドラゴ、カミナリを出せるドラゴンの子どもだよ。まあ、ぼくはまだカミナリを出せないんだけれどね。毎日れんしゅうをしているけれど。ぼくはお父さんと二人ぐらしなんだ。お父さんは体つきはがっちりしてて見た目はこわそうだけれど、とってもやさしいんだ。お父さんはいつも「あきらめないで立ちむかえ!」って言ってるんだ。
さあ、一日のはじまりだ。朝ごはんはヘビのからあげと虫ごはん、カマキリとトカゲのみそしるだ。おいしいなー。あ、学校にいかなきゃ、いそげ。キーンコーンカーンコーン。なんとかまにあった。「よう、ドラゴ、今日テストだな」「がんばれよ」ともだちが声をかけてきた。しょうかいするね。ワイ
バーンのケンジとムシュフシュのソウタだよ。今日はとくいわざのテストがあるんだ。がんばるぞ。
そして学校の帰り道。今日のテストでもカミナリは出せなかった。とぼとぼとんでいたら、「ひー、たすけてぇー」ケンジとソウタのさけび声がきこえた。二ひきのいじわるドラゴン、ブレイとアギバジがあばれている。「あぶないよ、やめて」ぼくはとめようとしたけれど、「なんだ、お前」とつきとばされてしまった。その時、大すきなお父さんの言ばを思いだした。「あきらめないで立ちむかえ!」こわいけれど、ゆうきを出すんだ。ぼくは思いきりさけんだ。
「グオアァァァァ」
その時、ピカンと光り、カミナリがな
った。その光におびえてブレイとアギバジはにげていった。「ありがとう、ドラゴ!」ケンジとソウタにありがとうって言われてぼくはうれしくなった。そういえば、さっきカミナリ出たよね…。ぼくついにできたんだ‼